2001年6月アーカイブ

構築主義が健全で在れるのはどうやら、本質主義に与える最初の一撃までであるらしい。

本質主義（実質主義）が健全であるとされるのは、ひとつの時代的な信念に基づくものでしかない。構築主義の実践的可能性は、それが時代の雰囲気となれるか否かにかかっている。

言葉の誕生は原初的には非言葉的（非言語的）領野に起こる現象である。しかるのちに辞書ネットワークが形成され、言葉はそのなかで相対的な地位を占める排他的な一存在（位置存在）として定位する。対して、言語創発の可能性は言語に内在するのではないか。つまり、文法は（発音に纏わる身体的な機制を除外すれば）文法それ自身に内在する法則ではないのか。では、文法の原初はいかなるものか。くだらない。