2006年4月アーカイブ

20060413

立脚点銷失とは、自らを伝統に根拠づけることを拒み続ける戦略である。それは単純な原理に従いつつも、技術的に高度で困難な実践となる。だが、これを続けぬ限り、主体(解釈によっては立脚点銷失は主体性の棄却であることに留意せよ)には爆撃を企画する資格がない。より正確にいえば、伝統に根ざした特定の主体には爆撃の「主体性」および主体としての資格が無限に問われ続けるのに対して、立脚点銷失する主体には爆撃に係る特定の利害関係が外形的に存在せず、また同時に、係る後ろめたさや気遣いが生じない。

なお、この見解と爆撃の政治性との関係をどう整理するかが課題。

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